トイミッケが2023年1月21日より実施していた「夜のセーブポイント」事業と、2022年1月より実施していた「住まいを失っているフードデリバリー従事者へ無料自転車貸し出しプロジェクト」事業の両機能を、2024年1月より主体事業として実施している「せかいビバーク」事業に統合致します。

住まいを失っているフードデリバリー従事者へ無料自転車貸し出しプロジェクト
夜のセーブポイント

詳細な経緯

トイミッケはコロナ禍より「フードデリバリー」で生計を立てている方が比較的困窮状態におかれやすい事実に着目し、彼らにつながるアウトリーチ手法として2022年1月より「住まいを失っているフードデリバリー従事者へ無料自転車貸し出しプロジェクト」を開始。実際に住まいを失った状態でフードデリバリーで生計を立てている方々と繋がり、無料の自転車提供を中心とした継続支援を実施。その様子はテレビ番組にも密着取材されました。

また、コロナ禍の「終了」を皮切りにネットカフェ・個室ビデオ店など不安定居住&スポットワークアプリを中心にした不安定就労層が増加しつつ不可視化されることに着目し、不安定居住の方への食料や荷物預かり・オンラインの医療支援などを実施する「夜のセーブポイント」を2023年1月より開始。毎月2回、駅近くのレンタルスペースでの定期相談会と個別連絡からの直接アウトリーチを継続してきました。

それらと平行して、2021年10月より住まいを失った方を市民の力とICTを活用することで緊急宿泊+後日のワンストップ支援を社会実装する「せかいビバーク」プロジェクトがスタート。市民と連携する「受け取りスポット」が8カ所から始まった本プロジェクトですが、2024年3月時点で53カ所・利用者についてはのべ480件以上。
特に2024年に入ってからは他団体と連携することでWEB広告の運用開始や、もともとSEOに強い支援情報ページへの掲載を進めることで利用者が激増。ほぼ毎日〜2日に一回の利用者が現れる状況となっています。

せかいビバーク

こうして「せかいビバーク」での間口が広がる中で、せかいビバークで相談につながった方でフードデリバリー従事者がいらっしゃり必要なリソース提供をおこなったり、また同じくせかいビバークでつながったネットカフェ居住の方へ継続的な宅食を実施するなど、3つのプログラムの実施内容が極めて曖昧になってきた経緯があります。
私達トイミッケとして、限られたリソースの中で、不安定な状況におかれた方へのアウトリーチはまず重点的にやっていきたいと考え、またそこでつながった方のニーズに合わせたリソース提供も可能な限り実現していきたいと考えた次第です。

こうした経緯から2024年度事業より、急伸する「せかいビバーク」事業へ相談者を実際にキャッチするアウトリーチ機能は統合。こちらの規模・範囲の拡大をしつつ、ここで繋がった方の中でニーズがあれば都度、自転車提供やネットカフェへの宅食など旧2事業でおこなっていた提供メニューを提供していくかたちと致しました。

引き続き私達は、ITサービスを生活基盤をするホームレス状態の方が増加している状況を踏まえ、時代に即した「いつでも」「どこでも」「だれでも」出来る&つながれる支援サービスを展開してきます。どうか引き続きご注目のほど、よろしくお願い申し上げます。